ある日の夕方、曇っていたのでサングラスをかけずに近所まで出かけたのです。
そしたら急に日が射してきてまぶしくなりました。
折、歩道の舗装工事が行われて、滑りにくい素材が敷かれ、点字ブロックが設置されていました。真新しい点字ブロックは色鮮やかで、凹凸もくっきり。スニーカーの靴底にもしっかりした感触が。
人通りも少ないから、目を閉じてそのブロックの上を歩き始めました。
地表はちゃんとたどれても、空間のほうの認識が鈍くて、案の定、男の人にぶつかってしまいました。謝ってさらにヨタヨタと歩いていたら、その人が後ろから追いかけてきて「この先に段差があるから危ないですよ」と言うのです。
一瞬「・・・?」
改めて眺めたら、工事はまだ完了していなくて、機械や土砂の山がありました。
その人は私のことを点字ブロックが必要な人だと思ったらしいのです。す、すみません。よーもーしたつもりはなかったんですけど(「ようもう」なんて言葉があるか知らないけど、「よう」はにんべんに羊です)。
それから1年以上経ちまして、点字ブロックは色あせ、角は丸みを帯び、しみや汚れもついています。
多少欠けても機能に影響はないでしょうが、一般の人はなるべく点字ブロックの上を歩かないほうがいいと思い、以後ずっと実行しています。みんながそうすれば、磨り減り方も違うのではないでしょうか。
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