外に出かけると、知らない人からよく声をかけられます。一番多いのが道を尋ねられること。本人は方向オンチでしょっちゅう道に迷ってるから、ちゃんと教えてあげることができません。
スーパーのレジに並んでいたら、私のかごの中の『あきたこまち』を見た後ろのオジサンが、「いやー、なつかしいなあ。以前秋田の会社に勤めていたんですよ、うんぬんヌンヌン」と秋田の話をひとくさりして、満足げに立ち去った。なんなの、あの人。
今日歩いていたら、「すみません」というかぼそい声とともに、自転車が横にきゅっと停まり、乗ってた初老のおっさんが何かぼそぼそいうので、耳を傾けたら「昨日から何も食べてなくて死にそうだ。いくらでもいいからおカネをくれ」
帽子かぶって、ちゃんとした服を着て、たるんだホッペで「何も食うとらん」だと?
他人にカネをねだるなら、もちょっと演出に凝りなさいって。痩せて頬がこけてボロ服まとってヨタヨタと歩いてなきゃ、説得力ゼロ。
私なんか自転車もなく、1円でも安い野菜を求めて、遠くの八百屋まで歩いてゆくところなんだよ。
ずいぶん前、道端で同じような中年女にすがられて、思わず千円札を渡してしまったことがあります。気迫に呑まれた、というか。後々ほぞをかんだものの、当時の私は今よりは裕福だったなあ・・・・。
さらに昔、満員電車で座っていたら、30代くらいの女が「すみません、具合が悪いので席を譲っていただけないでしょうか」と言うもんだから、それはたいへんと譲ったさ。そしたらその女、具合悪いどころか、居眠りを始めて、私が「次の駅で降りて病院に連れていってあげましょう」と言うと「いえ、大丈夫です」とヘーキな顔。終点まで居眠りしたあげく、元気に改札口を出ていったのでありました。
恥知らずの中高年が増加中です。あちこちにべたっと座り込む若いもんを嘲笑ってる場合じゃないぞ。
それはともあれ、私はよっぽど温和なお人好しに見えるんでしょうね。
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