北枕と左前

先だって、ベッドのヘッドボードがじゃまだから逆さに寝ることにしたと書きました。今でも逆さのままです。
改めて考えたら、それって頭がほぼ北向きなんですよね。

私が子どものころは、頭を北にして寝てはいけないとよく言われたものです。
今どき北枕を忌む迷信が残っているのでしょうか。
その発祥は、釈迦が涅槃の際北枕だったのにあやかって、仏教では死者を北向きに寝かせるからだとか。

そういえば着物を左前に着ることも嫌がられます。これも死者に着せる経帷子が左前だからです。
死人と同じ仕様だと死が近づくという発想なのでしょうけど、単純というか他愛ないというか。

左前だよその「左前」の意味もこのごろの人はあまり知らないようです。「着物は男も女も左前じゃん」と思ってません?
私も着物を着ないのでよくごっちゃになりました。人形の着付けを間違えたことに写真を撮ったあと気づき、着せ替えてやり直したことがあります。
「前身ごろの左側を上(外側)にすること」ではなく、右のおくみ(衽)を左のおくみの上にかぶせるのが左前なのだから、見た目は右前って感じ。混乱もやむなきだよなあ。

洋装における左右の打ち合わせは男女で逆でしたが、それも最近は区別しない傾向が出てきたようです。入り混じっているのは不便だという意見もありましょうが、あき(服の開閉)なんてものは「決まり」ではなく「デザイン」に支配されるべきと思います。

また間取りの事情やインテリアの好みによっては、ベッドの向きなんか二の次になって当然です。
ま、方位だの風水だのにこだわる人々は、変な向きに寝たことを気にするあまり悪夢にうなされるおそれもあるのでご用心のこと。
2007年11月14日 23:26 by るの | コメント(2) | 暮らす
この記事へのコメント
ご婦人の和装は、色気が在って好いですね。
美形の左褄を侍らせて、粋な一夜を過ごしたい。
Posted by traviata at 2007年11月19日 17:45
美しいけど機能性が・・・と書きかけて、お色気も一種の機能かなと思い直しました。
着物はすでに民族衣装の感があります。スカートもいずれ時代劇のコスチュームになってしまうかも・・・。
Posted by るの at 2007年11月19日 23:07
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