とある詩人に関する小評論を読んでいたら、『讃美者は、ドストエフスキー、ナボコフ、ボードレール、マラルメ、ヴァレリーといったところ』云々とありまして、「あれ?」と思ったのです。
さて、ここで質問。彼らに讃美されたその詩人はいったい誰でしょう。
おっと脱線。そんなのどーでもいいんです。
マラルメ。実は私、これを「マルラメ」だと思い込んでいたような気がする。
「気がする」というのは、いまだかつてその名を発音したことがなく、むろん書いたことも変換したこともなかったのです。だから恥をかくに至らず、結局是正のチャンスを逸したようです。フランス詩になんて、全く興味がないもんね。
えーと、Aは黒、Eは緑とか言ったの、確かフランス人だったよね? あ、また脱線。
こういう思い違いって、綴りを知っていればある程度防げます。
マラルメはMallarmé・・・うーん、これってlとlの間でぶった切って、マルラーメ→マルラメと読みたくなる人がいて、実際にそう書いてるのを見てマルラメだと思い込んだのかもしれないぞ。とまあ、強引な責任転嫁をしてしまおうか。
むかーし、ロック好きと称する男の子と知り合いまして、私が「ほら、こないだノーベル平和賞候補になった人いたじゃない」と言ったら、その子は「ああ、ボブ・ゲドルフだよね、ゲドルフ」と自信満々応じたので、それ以上会話を続けることができませんでした。
その人はエドガー・アラン・ポーです。短篇集(西崎憲・訳)の解説『熱と虚無──エドガー・アラン・ポーとは何か』の文中にあります。
ポーが13歳の少女と結婚したことにナボコフは影響を受けたのでしょうか。ボードレールは毎朝ポーに祈りをささげたとかで、顔までポーに似ています。
犯罪に直結する可能性のある嗜好は、理解したくてもできない人がまともなのだと思います。